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フランスその他 > ラングドック&ルーシヨン > シャトー・ラ・クロット・フォンタネ

シャトー・ラ・クロット・フォンタネ


生活の事は全く考えていない!!

だからこんな安価なのに

こんな素晴らしいワインが出来るのだろう!

かつてビジネスマンであったフィリップ パジェと妻のマリリンが、1999年から運営するシャトー ラ クロット フォンタネは、ピク サン ルーの東、ニームの西にあります。ワイン造りをしたいという妻のために、夫がこのドメーヌをプレゼントしたという、なんとも羨ましい話で、生活のためのワイン造りではないため、採算を度外視したような高品質ワイン造りをしています。


シャトー名のクロットとは、ローマ時代からのかつての村の名前です。シャトーの建物は、既に1432年には記録の見られるローマ風の建物の廃墟に建てられおり、夫妻は購入と同時に城の復元も始めています。松、オーク、香りの良い植物が生え起伏のある所有地は、140haに広がり、内40haに葡萄が植えられていて、2タイプの土壌があります。ひとつは日のあたる東側の側面で、シャトーヌフのように大きめの小石からなり、ワインにフルーティでフレッシュな味わいをもたらします。もうひとつは、平らな粘土石灰岩の地域で、ボディと構成を与えます。これらの極めて豊かな土壌の下、異なったブレンドと熟成が、個性的なワインを生み出しています。葡萄は現在のオーナーが全て植え替えています。「皆ヴィエイユ ヴィーニ(古木)が良いというが若い木でも付ける房を減らせば良いものが出来る」と、今は1本に5房までに抑えています。また、一列おきに草を生やし、草と葡萄に水分争奪競争をさせています(収穫は30%減るそうです)。収穫には、葡萄のダメージを心配しなくて良いように自分達専用の設定にした摘み取り機を使い、タイムロスを気にせず摘み取りをしています。醸造設備は素晴らしく、現代性と伝統を兼ね備えています。温度調節機能付きステンレスタンク、コンクリートタンクでの房丸ごとの発酵、ニューマティックプレス、最上の熟成状態を備えた地下セラーに置かれた樽、フレンチオークの選択等々が素晴らしいワイン造りを支えています。樽はすべてブルゴーニュの森から来ています。エノロジストに、この地域の「ギイド アシェット」の2ッ星生産者20軒の内11件に関わっているというジャン ナトリーを採用しています。彼のコンサルタントの特徴は、各オーナーの好みを反映させるということで、ここの場合は妻の希望で『飲み口が良く、口当たりが柔らかい、何年も待たなくても飲めるワイン』を造り出しています。セラーも彼の指導で造りました。毎年36種類余りのワインを造り、ブレンドして、品質の安定を図っています。造られたワインの内、ごく一部がシャトーの名前が付けられ、残りはネゴシアンに売られます。
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