◆畑リュット・レゾネ(減農薬農法)。化学物質を最小限に抑えた病虫害駆除を行っている(殺虫剤は使用しない)。除草剤は使用せず、年に8〜10回の頻度で耕している。グイヨ仕立て。春には厳しい摘芽をしており、夏にはグリーン・ハーヴェストを行なっている。アンリ・ボワイヨ氏は完璧な潔癖主義者で、全ての作業を徹底している。とりわけ収穫については徹底しており、手摘み収穫はもちろんのこと、畑に選果台を持ちこんで選果した後、さらに醸造所の選果台にて選別を行っている。ヒョウ害や腐敗のあった年にはピンセットで選果をするほどの徹底ぶり。収量が赤で15hl/haまでおちることもあるほど。(平均収量 白:45hl/ha 赤:40hl/ha)
◆醸造(白ワイン)収穫直後の完熟した健康的な果実を空圧式プレスを使って綺麗な果汁を得る。アルコール発酵は樽にて、約19℃で20日間。アペラシオンにより30%〜80%の新樽を使用。樽熟成は12〜15ヶ月。熟成に使われる樽は通常の228Lではなく、350Lの樽を使用している(ワインと樽との接点を少なくすることでゆるやかな熟成を促す)。現在はほとんどバトナージュを行わず、澱引きとコラージュの後、軽いフィルターを経て瓶詰めされる。
◆醸造(赤ワイン)テーブルの上で二回にわたり選果の後、100%除梗され、ステンレス製53hlの開放槽にて約12日間の低温プレ・マセレーション(10℃)の後、約15日間のアルコール発酵が行われる(32℃を上限)。ピジャージュ・ルモンタージュ実施。熟成にはアペラシオンにより40〜70%の新樽を使用。ヴィンテージにもよるが、15から18ヶ月の樽熟成。コラージュ・ろ過をせずに瓶詰めされる。
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ヴォルネーで最も古い家柄のひとつで、1630年からの記録も残るほどです。ドメーヌの設立は1890年。
現当主(写真上⇒)のアンリボワイヨの祖父(同じくアンリ)が設立したドメーヌ。
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